『ロータリーの友』は、国際ロータリー(RI)の認可を受け、ロータリー・ワールド・マガジン・プレス(『THE ROTARIAN』とロータリー地域雑誌の総称)の一員として発行されているロータリーの地域雑誌です。
ロータリーを語る時、ロータリーを思う時、私たちの心の中には各人にとってのロータリーが広がっているはずです。一人ひとりの読み手の生き方によって読み方が異なってよいと思います。なぜ『友』を読むのか、の答えの一つがそんなところにもあるように思います。

2015年6月19日金曜日

2015年6月号のみどころ


まず表紙から、6月という季節をたっぷり味あわせてくれる2点の写真。一点は額紫陽花、滴がいい。やっぱり紫陽花には雨が良く似合う。もう一点はツバメの雛、頭より大きな口を開け、一斉に空腹を訴える元気な声まで聞こえそう。
2のポールハリス毎回言葉だけが違っている、と気づいて秘かな楽しみにしていたが、今月号の表3で種明かし。慌ててバックナンバーを見た人もいるのでは・・

RI会長メッセージ」今期最終号らしく「ロータリーに輝きを」の総括が述べられている。「ただ座って暗闇を呪うよりも、ろうそくをともした方がいい」という孔子の言葉で
ひらめいたということだが、当初は「??」。ロータリーデーの提唱によって、「ささやかでも何か行動を起こすことが、この世を照らす偉大な輝きになる」という意味だと気付かされた。


今月はロータリー親睦活動月間。様々な興味を通じてロータリーを楽しむRIの親睦活動グループが取り上げられている。ゴルフ、ヨット、アマチュア無線、フィッシングやテニスは、何となく知っていたが、カーリングや希少古本、Eクラブの親睦活動グループがあるとはチョット驚き。クラブの同好会と違って、RIで公式認定されたグループには、
結構厳しい基準があるが、読んでみると、世界中に共通の話題を持った友人が出来る絶好の機会と言えそうだ。

先月に引き続いて「独自の奨学金を持つクラブ」それぞれに独自の設立の動機があり、それを継承されていることに敬意の念を持った。確かに「若者は未来を創り支える力であり、その育成・支援は未来永劫に代わることのない使命」ロータリーの5番目の奉仕、
「青少年奉仕」はロータリーの未来への奉仕であることに確信を持った。
「ロータリーデー」こんなに各地でファン会長の提唱に共鳴するロータリアンが多いのかと感心させられる。わが2730地区の高鍋クラブは600人ものちびっこラガーマンを集めての「ロータリーカップミニラグビ―大会」を寄稿していた。うちのクラブ(鹿児島西)はボツになったのかしら() 面白かったのは、豆まきをしたクラブ、メンコ、羽根つき、コマ回し、双六をしたクラブ。ホントに日本の伝統を子供たちに伝えたいもんだ。いい企画だと思う。

RYLA研究会の報告」ライラリアンの報告に「誰かが声を上げれば、みんなが手を貸してくれることを実感した」とあった、リーダーシップとは「私はリーダーです」と言わなくても、周囲の人が自然にサポートしてくれること、まさにその通りだ。

「米山記念奨学会」のページにEクラブで初めての米山奨学生」という報告があった。Eクラブならではの世話クラブの在り方、奨学生との交流にも苦労が見られる。ただ、
ネット上で例会を行うことのメリットは奨学期間の終了後、いつでもどこでも世話クラブメンバーと繋がることができること。これはトラディショナルクラブにはない素晴らしい特性だと感じた。

「海外の子供たちに手を差し伸べる」まだまだきれいな水の確保は開発途上国では最大の課題のようだ。ネパール、タイ、カンボジア・・・また、教育支援も各地で行われており、申請が難しいと敬遠されるグローバル補助金の有効活用が望まれる

Rotary いま」青少年プログラムのロゴが紹介されている。インターアクトはスカイブルー1色、ローターアクトはクランベリー。他はロータリーの公式ロゴの横にハーフトーンの黒の仕切りを入れ公式フォントでプログラム名を標記する、というもの。極めて認識しやすくなった。これがVIS(Visual Identity System)というものだろう。

縦組に移ってSPEECHカリヨン子どもセンターの坪井節子理事長の講演。いじめ・虐待・少年非行の現場から「子どもたちに寄り添う」と題しての報告。「死ぬ勇気があったら、いじめに立ち向かえ」という一見励ましの様に思える言葉が、実はまったく無力で無責任この上ない助言であることが指摘されている。親に、大人にできることは、子供のそばにいて、とにかく話を聞いて「生きていてほしい」と子どもに伝えること。そのための「子どもシェルター」弁護士がガードしスタッフが一緒に生活するというシステムが全国に生まれようとしている。共感して協力したいと切に思った。

『わがまち・・そしてロータリー』まったく知らなかったが、神奈川県相模原市には、
はやぶさの拠点JAXAの研究所があり、米軍のキャンプ座間の7割が市域にあり、リニア
新幹線の駅ができるらしい。人口72万、そんな大都市だとも思っていなかった。しかも
行政、交通、商業が分離し中心が3つあるとか、捉えどころがない町は可能性を秘めたトンデモナイ町でもある納得。

今月の『友愛の広場』には「ロータリーを一口で言うならば」という先人たちの名言集もあるかと思えば「天海僧正百歳長寿の秘訣」という、これも名言の紹介がある。放屁するのが長寿の秘訣とは面白い。当地区からの投稿は、前記、高鍋RCのロータリーデー、そして歌壇、柳壇に先月に引き続き西岡雅博会員の活躍が見られた。



3年間、有難うございました。じっくり読む機会を頂いて初めて分かった「ロータリーの友」という雑誌の素晴らしさ、それが分っただけでも意義ある3年間だったと思います。
感謝

2014-15年度 ロータリーの友地区代表委員 深尾 兼好